2011年3月18日金曜日

ルーヴァン・ラ・ヌーヴ大学付属史料館利用記

仕事は手につかないが、気分転換を兼ねて通常のエントリーをアップさせてみよう。

先日、ブリュッセル郊外のルーヴァン・ラ・ヌーブ大学(UCL)の付属大学史料館に行ってきました。同大学の現代ヨーロッパ史研究所(CEHEC)の付属史料館の閲覧がこの大学史料館に委託されているからです。

CEHECはベルギーにおけるヨーロッパ統合史研究の中核的存在で、その中心にはMichel Dumoulin教授がいます。CEHECには、ベルギーの有力政治家や諸団体が私文書を提供しており、CEHECが文書を整理し公開しております。CEHECに収録されている有名文書としては、Paul-Henri Spaak、Paul van Zeeland、Pierre Wigny(分類中と記載も現地に行くと読んでいる人がいた)など。

■閲覧手続き
CEHECのページに記載されている通り、まずCEHEC長のDumoulin教授に閲覧許可願いの手紙を送付。閲覧申請用紙は、CEHECサイトからダウンロード。閲覧したい文書を番号まで記入。カタログはサイトにすべてPDFに載っています。手紙は、ほどなくして、教授の許可サイン付きで戻ってきます。
許可の手紙が返送されてきてから現地に行きます。自分の場合は、返送まで一週間程度でした。日本からだともう少し余裕を見た方がいいでしょう。史料の閲覧は、上記のとおり、UCLの大学史料館の閲覧室で行います。ここには特に事前の連絡は要りません。手紙を見せると、その場で史料を持ってきてくれます。

■閲覧室に関するPratical Information
・開室時間 月~金 9:00~17:00(うち、12:30~14:00までは昼休みということだが、朝からいた分には特に何も言われなかった。たぶん、新規の受付不可の時間と解すべきか)
・場所 D-103 (地下一階), Place Montesquieu 3, B-1348 Louvain-la-Neuve
・UCLまでのアクセス:ブリュッセルからUniversite Louvain-la-Neuve駅まで行き(1時間から1時間20分)、そこからモンテスキュー広場まで約5分程度。同広場三番の建物の玄関に入り、左手にある階段を下りたところの部屋です。大学内の施設なので、身分証等の提示は求められず。ただし、上記にあるように、Dumoulin教授による許可の手紙を提示しないと史料を見せてくれません。
・その他詳しい情報は、ここのページを参照のこと。

■複写
デジカメ可。特に制限なし。

■その他
・辺り一帯は大学およびショッピングゾーンなので、大学食堂やお店が多く昼食をとる分には困らない。
・ブリュッセル圏内からルーヴァン・ラ・ヌーヴ大学駅に行くのは、南駅→中央駅→北駅→シューマン駅→ルクセンブルグ駅→以下郊外の順番。電車の本数は、途中乗り継ぎと直通を合わせると大体一時間に二本くらいある。
・ベルギー外務省に行った翌日に訪問したので、そのあまりにオープンさに驚いた。同じベルギーとは思えない。
・ルーヴァン・ラ・ヌーヴはフラマン圏あるフランス語圏の浮き地みたいなものなので、徹底的にオランダ表示がない。建物もすべて人工的に作られ、日本にある郊外団地(東京だと光が丘とか)の雰囲気に非常に近いように思った。

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