2010年12月29日水曜日

パリに戻る

21日にパリにもどり、家族と一週間を過ごす。基本的にテレビを付けないし、天気も家族の多くの体調もイマイチなので、特に外出もせず、世の中の趨勢からはだいぶん取り残された時間の流れのなかで過ごしているが、これはこれで非常に贅沢なのではないかと思う。

以下、備忘録的にした事の記録
・子供のクリスマスプレゼントの手配:うちの子供(8歳と4歳)はまだサンタの存在を信じているため、親が目の前でプレゼントを買うことができない。日本にいた時は、子供がいない時間を見計らってAmazonで購入ということもできたが、こっちでは難しい。しかも、日本と違って、親子が常に同時に動くので、親が子供に黙ってプレゼントを買うと言うのが結構難しいのだ。それに、子供がサンタに願うプレゼントも直前までずいぶん揺れ動く。最後は、市内の某デパートで購入。そのデパートのシールがついた包装でツリーの下に置いたのだが、その部分には全く気付かず。
それにしても、子供がサンタの存在を信じなくなったら、それはそれでつまらなくなるんだろうなあ。

・突然消えた家の台所の照明の復旧。←日本では考えにくいが、突然台所と玄関だけの照明がつかなくなる。まだ自分がフィレンツェに居た時になったので、この件で奥さんはかなりの消耗を強いられる。ヒューズが飛んだのが原因ではと知り合いに教えてもらったが、一体どれがヒューズが分からないから。自分が帰宅して次の日の朝に大家に電話したが、どうにも説明されるフランス語がよくわからない。アパート内ではなくエレベーター横にある電機集合盤のヒューズが問題では、と言われ、それを抜くとアパート全体の電気が落ちるばかりか、抜いたヒューズを持ってブリコラージュのお店に行っても、これは店で売っているものではなくEDFに問い合わせろ、との返答。
この時点で、かなり先行き不安になる。念のためと思った仲介不動産の日本人担当者にメールで問い合わせたら、電話があり、部屋のパーツごとに分かれたヒューズが絶対にアパートの部屋の中にあるはず、と言われ、どうもそれらしいものを抜こうとするが、固くて動かない。電話を切ってかなり力を入れてようやく抜ける。なるほど、集合盤のより小さなヒューズが入っていた。そこで、そのヒューズを持って、もう一度ブリコラージュのお店へ。このサイズなら、三つで4ユーロ程度。
しかし、ヒューズは10個くらいあり、どれだどれに対応しているのか分からない。よく見ると、かつてはシールが張っていたが、それを剥がした跡がある。それくらい、付けとけよ!まったく、ここの大家は自分のうちの物件に不案内すぎる。
仕方がないので、家の電気をすべて付けて、一つづつヒューズを落としていき、どれがどれに対応しているのかを確認していく。その上でたぶんここか、という場所が3つくらいあったので、それぞれに電球をつけ直して確認していく。
結局30分くらいで作業は終了したが、電気、水道というインフラがやられると住居は激しく住みにくくなるというのをフランスでは実感している。妻は、フランスは先進国ではなかったの?と呆れているが、電気と水道の住宅へのインフラはヨーロッパでは日本より完璧ではないのは確かだとおもう。もちろん、日本の状況が改善されたのはここ20年程度の話だとは思うが、ここまですぐに壊れやすくはないと思う。
こういう、インフラにとどまらず、フランスには結構テキトーなレベルで物事をとどめておいて、人々がいろいろ苦労しながらメンテをする、という側面と、妙な物事(制度)の先進性が並立しているのが不思議だが、先進的な制度をつくっときながら、それを半端なレベルでの充実にとどめておくのが、フランスが近年衰退とか言われる原因の片棒を担いでいるのではないかと思うのと、それを支えているのは、フランスに顕著な物事に対する無責任の心性ではないか、と思わざるを得ない。

・シャワーの付け替え。4月に入居して、これが三度目のシャワーの付け替え。壊れるのは決まって、シャワーヘッドとシャワーホースの接合部分で、ここから水が漏れるために、シャワーヘッドから十分な水が出てこなくなる、というもの。シャワーホースには2年とか5年とかの保障が付いているが、これは一体何の数字なのだろうか。

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